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月別アーカイブ: 2025年10月

矢尾定へおこしやす~見た目に宿る京の心~

皆さんこんにちは!

矢尾定の更新担当の中西です。

 

さて今回は

~見た目に宿る京の心~

 

🎴はじめに

京料理の世界では、「器も料理の一部」と言われます。
秋の仕出しにおいては、色づいた紅葉や山の実りを表現するために、
器の選び方ひとつで印象が大きく変わります🍁

器はただの“入れ物”ではなく、季節を語る舞台
秋の京料理では、朱・金・茶・緑――
紅葉を思わせる色が多く使われます。


🍂仕出しの折箱にも“風情”を込めて

仕出し屋の弁当箱は、食べ終えたあとに“余韻”が残るよう工夫されています🌿
たとえば、

  • 紅葉柄の仕切り紙

  • 柿の葉で包んだ焼き魚

  • 栗の形の飾り楊枝

一見すると小さな演出ですが、これこそが“京都らしさ”。
派手さよりも「余白」と「静けさ」を美とする京の美意識が息づいています🍵


🍱盛り付けに込められた「間」

盛り付けにおいても、京料理の職人は“間”を大切にします。
折箱にぎっしり詰めすぎず、空間を活かして美しく見せる🎨
秋の紅葉や山の奥行きを感じさせるように、
手前と奥に色のコントラストをつけ、立体感を演出します。

🌸例えば…
・黄金色の銀杏ご飯
・紅葉麩の煮物
・柿なます
・緑の菊菜胡麻和え

まるでひとつの風景画のように配置する。
これが京料理人の「秋の心」です🍁✨


🌾まとめ

京料理・仕出し屋の器や盛り付けには、“語らない美しさ”があります。
見る人に季節を感じさせ、食べる前から心を温める――
これこそが、秋の京の味わい方なのです🍱🍵

次回の第3回では、
**「秋の行事と仕出し文化」**について、京都の風物詩とともにご紹介します🎑

 

 

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矢尾定へおこしやす~🌿〜季節の移ろいをお届け〜🍂~

皆さんこんにちは!

矢尾定の更新担当の中西です。

 

さて今回は

~〜季節の移ろいをお届け〜~

 

🍂はじめに

京都に秋が訪れると、まち全体が静かに色づき始めます。
鴨川のせせらぎに映る紅葉、寺社仏閣のもみじ、そして何よりも「味覚の秋」🌰✨
仕出し屋の厨房にも、季節を知らせる食材たちが次々と届きます。
松茸、栗、銀杏、かぼす、秋鮭、そして丹波しめじ。
京料理の職人たちは、これらの恵みを丁寧に扱い、
ひとつひとつの皿に“秋の情景”を表現します🍱🎨


🍁京料理の「秋」は五感で味わう

京料理の真髄は「季節の移ろい」を一皿に映すこと。
味覚・香り・見た目・音・温度、そのすべてに「秋の風情」が宿ります。

例えば、炊き合わせの器を開けた瞬間、
湯気とともに香る柚子のかおり🍊
それだけで、心がほっと安らぐ瞬間です。

お出汁のやさしい香りの中に、秋の香味野菜が彩りを添える。
決して派手ではなく、けれども心に残る――
それが京料理の“おもてなし”の心なのです🍵✨


🌰仕出し屋の秋支度

仕出し屋の秋は、9月の声を聞く頃から始まります。
旬を先取りするために、市場の情報を細かくチェック。
「初松茸が入った」「京かぶがそろそろ」「丹波栗が解禁」――
そんな会話が厨房に飛び交い、職人たちは包丁を研ぎながら準備を整えます🔪

秋の仕出し弁当の定番といえば、
・松茸ご飯🍄
・秋鮭の西京焼き🐟
・菊花かぶら🌼
・銀杏串🌰
・紅葉麩のお吸い物🍁

見た目にも秋を感じられるよう、折箱の中には紅葉の葉や柿の葉を添えて、
「食べる前から季節を感じる」一品に仕上げます✨


🍵お客様に届ける“秋の情緒”

仕出し屋の魅力は、お店で食べる京料理をそのまま“お届け”できること🚚💨
外食が難しい方や、法要・お祝いなどでも「料亭の味」を楽しめる。
だからこそ、仕出し屋は料理だけでなく、心の季節感も届ける役割を担っています💐

特に秋は、慶弔の場が増える季節。
紅葉見物のお弁当や、七五三・法事の仕出し注文が増える時期でもあります。
ひとつひとつのお弁当に、京都の秋の風を感じてもらえるよう、
職人は手間を惜しみません🌾


🍂まとめ

京料理の秋は、「見て美しく、香って穏やか、食べて深い」。
仕出し屋はその魅力を“運ぶ料理人”として支えています🍱✨
次回は、**第2回「秋の彩りと器の美学」**として、
盛り付けと器選びに込められたこだわりをお届けします🎨

 

 

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