皆さんこんにちは!
矢尾定の更新担当の中西です。
さて今回は
~盆地に息づく“もてなし”の系譜 🏯🍵~
京都の仕出しは、単なる配達弁当ではなく「客の場へ料理人の腕と心を出向かせる」営み。茶の湯・年中行事・町衆文化が交差する都では、季節感・儀礼・しつらいが一体となり、器や包み紙、結び方にまで美意識が通います🎋。
1|起源:公家・寺社・町家が育てた“出張厨房”の知恵 ⛩️
平安の宮中食、禅林の精進、戦国~江戸の茶の湯が影響し、家ごとの催しや法要、寄合いに料理を“出す”=仕出す慣習が広がりました。盆地の気候は保存や運搬の工夫を促し、昆布・鰹・干し椎茸のだし文化が洗練。日持ちや温度帯を見こした炊き合わせ・焼き物・酢の物の構成が型に。
2|京料理の原理:五味・五色・五法と“走り・旬・名残” 🌈
3|行事と仕出し:ハレとケの設計 🎎
4|包む文化:杉・檜・和紙・水引の情報設計 📦
京都では包み=物語。木箱や経木は吸湿・防臭に利き、八角・長手など器形で場の格式を示す。水引の色・結びは意図の言語化(お祝い=紅白、弔事=白銀など)。ラベルは最小限、筆致は柔らかく。視覚と触感で“京都らしさ”を届けます。
5|まとめ
京都の仕出しは移動する茶懐石。だしと温度、時間と器、四季と礼法が織りなす総合芸術です。次回は季節と献立設計を、数量・単価・人員のリアルとともに具体化します🍁。
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