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矢尾定へおこしやす~霜月の京都を味わう~

皆さんこんにちは!

矢尾定の更新担当の中西です。

 

さて今回は

~霜月の京都を味わう~

 

11月の京都は、一年でもっとも美しい季節のひとつ。
街は錦秋に包まれ、山々が朱・橙・黄金に染まります🍂
そんな季節に京都の仕出し料理が最も輝くのは、“旬の彩り”と“心づくし”が調和するからです。

1. 霜月の京の味覚

11月を迎えると、京料理の食材も冬支度を始めます。
賀茂茄子、壬生菜、聖護院大根、堀川ごぼう──京都を代表する冬野菜たちが出揃い、鍋や炊き合わせの主役に。
魚介では鰤(ぶり)や蟹が旬を迎え、椀物や焼き物に華を添えます🐟。

特にこの季節の「八寸」は見どころ。紅葉の葉を敷き、銀杏、むかご、柿膾、栗渋皮煮など、秋の恵みを一口ごとに感じられるよう工夫されています。
まさに“食べる紅葉狩り”と言っても過言ではありません🍂。

2. 仕出しで楽しむ秋の行楽

11月の京都では、紅葉狩りや社寺散策に合わせて「仕出し弁当」の需要が高まります。
清水寺、永観堂、高台寺、嵐山など、紅葉の名所を訪れる観光客が、屋外で手軽に本格京料理を味わえるよう、折詰や懐石弁当の注文が急増。

出汁をきかせた炊き合わせ、錦糸玉子のちらし寿司、鰆の幽庵焼きなど、冷めても香りが残る調理法が“職人の腕の見せどころ”です。
仕出し屋にとって11月は、まさに“お出かけの京”を支える月なのです🚶‍♀️。

3. 季節の器と演出

器や包みも京料理の一部。
柿の葉や紅葉の下敷き、竹皮包み、千代紙の懸け紙など、自然素材のあしらいで季節感を演出します。
目で楽しみ、香りで感じ、舌で味わう──京都の仕出しは“五感の芸術”ともいえます✨。

4. まとめ

11月の京都は、“味と景色が共演する舞台”。
職人が手間を惜しまず仕立てる一折が、秋の旅に彩りを添えます。
紅葉を眺めながら、静かに出汁の香りを味わう時間──それは京都ならではの贅沢なひとときです🍱。

 

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