皆さんこんにちは!
矢尾定の更新担当の中西です。
さて今回は
~〜季節の移ろいをお届け〜~
🍂はじめに
京都に秋が訪れると、まち全体が静かに色づき始めます。
鴨川のせせらぎに映る紅葉、寺社仏閣のもみじ、そして何よりも「味覚の秋」🌰✨
仕出し屋の厨房にも、季節を知らせる食材たちが次々と届きます。
松茸、栗、銀杏、かぼす、秋鮭、そして丹波しめじ。
京料理の職人たちは、これらの恵みを丁寧に扱い、
ひとつひとつの皿に“秋の情景”を表現します🍱🎨
🍁京料理の「秋」は五感で味わう
京料理の真髄は「季節の移ろい」を一皿に映すこと。
味覚・香り・見た目・音・温度、そのすべてに「秋の風情」が宿ります。
例えば、炊き合わせの器を開けた瞬間、
湯気とともに香る柚子のかおり🍊
それだけで、心がほっと安らぐ瞬間です。
お出汁のやさしい香りの中に、秋の香味野菜が彩りを添える。
決して派手ではなく、けれども心に残る――
それが京料理の“おもてなし”の心なのです🍵✨
🌰仕出し屋の秋支度
仕出し屋の秋は、9月の声を聞く頃から始まります。
旬を先取りするために、市場の情報を細かくチェック。
「初松茸が入った」「京かぶがそろそろ」「丹波栗が解禁」――
そんな会話が厨房に飛び交い、職人たちは包丁を研ぎながら準備を整えます🔪
秋の仕出し弁当の定番といえば、
・松茸ご飯🍄
・秋鮭の西京焼き🐟
・菊花かぶら🌼
・銀杏串🌰
・紅葉麩のお吸い物🍁
見た目にも秋を感じられるよう、折箱の中には紅葉の葉や柿の葉を添えて、
「食べる前から季節を感じる」一品に仕上げます✨
🍵お客様に届ける“秋の情緒”
仕出し屋の魅力は、お店で食べる京料理をそのまま“お届け”できること🚚💨
外食が難しい方や、法要・お祝いなどでも「料亭の味」を楽しめる。
だからこそ、仕出し屋は料理だけでなく、心の季節感も届ける役割を担っています💐
特に秋は、慶弔の場が増える季節。
紅葉見物のお弁当や、七五三・法事の仕出し注文が増える時期でもあります。
ひとつひとつのお弁当に、京都の秋の風を感じてもらえるよう、
職人は手間を惜しみません🌾
🍂まとめ
京料理の秋は、「見て美しく、香って穏やか、食べて深い」。
仕出し屋はその魅力を“運ぶ料理人”として支えています🍱✨
次回は、**第2回「秋の彩りと器の美学」**として、
盛り付けと器選びに込められたこだわりをお届けします🎨
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